■熱々の水餃子

 僕は東大門のそばのホテルに泊まって、そこから水原まで通うことにしました。

 東大門地区は衣料品や靴の市場が並ぶソウルの繁華街の一つ。東大門駅から地下鉄1号線に乗れば、そのまま国鉄に乗り入れているので水原まで乗り換えなしで行くことができるのです。スタジアムに行くには水原駅の一つ手前の華西(ファソ)駅で下りて20分ほど歩きます(ソウル市内から競技場の前まで行くバスもありますが……)。

 大会は10月17日から31日まで開かれたのですが、まだ10月というのにとにかく寒かったという記憶が残っています。たとえば、10月26日に日本がインドと戦った日は、17時のキックオフ時点で気温は5度でした。もちろん、夜になるとさらに冷え込んできます。

 そもそも、韓国の冬の寒さは日本の冬とは一味違います。空気が本当に冷たくて、足の先からしんしんと冷えてくるのです。

 水原での試合の後に、スタジアムから華西駅までの道のなんと寒かったことか。当時は、周囲には何もないようなところでした。そして、駅前の店で食べた熱々のマントゥ(水餃子)の美味しさが忘れられません。

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