ブンデスリーガ2部のニュルンベルクは、シントトロイデンから元U-24日本代表FW林大地の加入を発表した。SNSでの発表では、そのニュースとともに風貌にも注目が集まった。
林は2019年、大阪体育大学からサガン鳥栖に加入した。ガンバ大阪のジュニアユースからはユースへ昇格できず、進学した履正社高校からも卒業後のプロ入りはならなかったが、23歳で初めて年代別の日本代表に選出された努力の人だ。
東京オリンピックに臨むU-24日本代表でも、当初は本大会のバックアップメンバー選出にとどまったが、大会規定の変更で正規の登録メンバー入り。得点こそならなかったものの、試合出場も果たした。
五輪終了後には、ベルギー1部のシントトロイデンへの完全移籍を果たした。歩んできたのはなだらかな道のりではなかったが、見事に飛躍を果たした格好だ。
その苦労人が、さらなるステップアップを果たした。シントトロイデンはクラブ公式ホームページで、林のドイツ2部ニュルンベルクへの期限付き移籍を発表した。移籍期間は2024年6月30日までとなる。
日本人選手のヨーロッパでのステップアップを後押しするシントトロイデンから、1シーズンでの他国への挑戦は実現しなかった。だが、2シーズンで60試合15得点5アシストと着実に結果を残し、時間をかけても前進を果たした。
迎えるニュルンベルクも期待をかけている。クラブ公式HPで獲得を発表するとともに、「我々はこの2年間、彼の歩みを密接に追ってきました。そのメンタリティとゴールへの驚異で、我々を刺激してくれました」とのディレクターのコメントを掲載している。