守田英正が「俺は伝えてあげたい」と語った旗手怜央への気遣い。「器用だからこそ、なかなか個人としてのアピールにつながらない」の画像
エルサルバドル戦でプレーするサッカー日本代表の守田英正 撮影:中地拓也

 守田英正が、旗手怜央の献身性に舌を巻いた。

 守田は6月15日に豊田スタジアムで行われたエルサルバドル戦にアンカーとして先発。その守田の脇のスペースを、旗手が常に埋めており危機管理は万全に見えた。

「簡単に言うと、やっぱりそういう気遣いだったり、バランスを取ることができる選手なので」

 旗手についてそう話し始めた守田は「僕は間違いなく助かってて、4点目だったか、彼が中締めして、パスカットしたところから得点できたので」と旗手の貢献に言及。さらに「僕自身は助かるんですけど」と口にして、「もっとアピールしてもいいのに」と言い添えた。

「アピールに対しては、もっと前に行っていいよって、僕は言いました」

 ここで守田が口にするアピールとはゴールやアシストのこと。代表に定着するために旗手に貪欲に結果を狙ってほしいと考えた守田だったが、旗手は中盤のバランスを優先させた。その上で旗手はボランチのポジションからペナルティエリア付近まで出て行き、決定的なスルーパスを通し、ボレーシュートも放った。そんな旗手について守田は「本当に器用な選手だと思いますし、そういうボランチの役割もしつつ、ボックスに入って行って仕事をするのが彼の特徴でもあるので。それは、数回見られたし、いいところだと思います」と話す。そしてそれがもったいないと意外な言葉を口にした。

「器用だからこそ、なかなか個人としてのアピールにつながらない部分というのは、彼にはあるので。そこは、俺は伝えてあげたい」

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