J2徳島ヴォルティスのFW森海渡が今季8点目を決めた。そのミドルシュートのすさまじさに、驚きの声が広がっている。
徳島は11日、ホームに栃木SCを迎えた。開幕から11試合未勝利と苦しむ時期が長かったが、順位も18位にまで浮上。栃木とは勝点で並んでおり、目の前の直接のライバルとの絶対に制しておきたい一戦だった。
この一戦で力を示したのが、森だった。今季、J1の柏レイソルから期限付き移籍で加入していたストライカーだ。
前半26分、自陣のハーフウェーライン付近で柿谷曜一朗がプレッシャーをかけ、玄理吾がカット。柿谷からのリターンパスを受けた玄は、一気にボールを前に運んだ。
ペナルティーアーク手前で玄からパスを受けると、あとは森の仕事だった。左足で丁寧にボールを置くと、落ち着き払ったまま右足を振るう。シュートを打った後にボールの行方を確かめながらゆっくりと歩く様まで、冷静そのもの。ただし、シュートだけは狂暴と言っていいほどの威力で、強烈にクロスバーを叩いて地面を叩き、ゴール内で勢いよく弾んだ。