「もっとアイデアを出し、精度を高めていきたい」浦和MF小泉佳穂が横浜FC戦で口にした課題。「我慢強く動かしてワンタッチが入ると違ってくる」の画像
浦和レッズMF小泉佳穂 撮影:中地拓也

■5月11日/J1リーグ第17節 横浜FC 0-0 浦和レッズ(ニッパツ)

 公式戦7連戦の最終戦となった横浜FCとのアウェーゲームは、スコアレスドローで終わった。

 この試合で67分からFWブライアン・リンセンとピッチにダブル投入されたMF小泉佳穂は「相手のカウンターを警戒していて失点ゼロは良かったが、得点のところで、もっとチームとしても個人としてもできたと思う」と振り返った。

 7日の天皇杯2回戦・関西大学との試合では先発して57分までプレーし、果敢なプレレズバックや決定機を創出するなど“小泉らしさ”をピッチで表現。リーグ戦では5月14日のガンバ大阪戦を最後にベンチ外が続いていた5試合ぶりにピッチに帰ってきた。

 マチェイ・スコルジャ監督は「メディカルな問題」と背番号8の欠場理由を挙げていたが、この日のプレーを見た限り、コンディションも戻りつつあり、体のキレ自体も悪くはない印象だった。投入された直後にはMF伊藤敦樹に縦パスを入れシュートシーンを作るなど攻撃面でのテコ入れに奮闘。「体調を崩していたこともあって、ようやく復帰したが、チームとしてはファイナルサードを崩し切ってない。個人としては、もっと(攻撃の)アイデアを出して、精度を高めていきたい」と振り返っている。

 チームは相手の3倍となる15本ものシュートを放ったが1点が遠く、クロスを上げてもペナルティエリアには選手が1人だけといった場面や、相手のディフェンスライン付近で足元で受けようとするシーンが多く、裏に抜けていくプレーが足りないなど、崩し切れない状態が最後まで続いた。

 小泉は「引いた相手にクロスも武器になるが、そればかりになると相手も楽。我慢強く動かしてワンタッチが入ると違ってくると思う」とコメント。そして「どのタイミングで裏に走るかなど、裏に出すためのコンビネーションの意志は、全然、まだまだ」と反省点を口にした。

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