6月11日、J1リーグ第17節が行われ、名古屋グランパスが2−1でアビスパ福岡に勝利した。この試合の決勝点を決めたのが、FWキャスパー・ユンカーだ。
リーグ戦3連勝中の名古屋が、立ち上がりからペースを掴んだ試合。縦に速い攻撃でチャンスを作り、前半終了間際にPKで先制点を奪う。だが、後半に入ってアビスパ福岡が反撃し、後半20分にPKで同点とする。その直後だった。
後半24分の左CK、キッカーのマテウス・カストロが左足でクロスを上げると、ゴール前中央で藤井陽也が戻りながら頭で合わせる。ボールはゴールマウスではなくファーサイドに流れたが、そこに待ち構えていたのが背番号77のユンカーだった。最初からボールが来るのが分かっていたかのように、慌てることなく左足インサイドで、冷静かつ鋭くダイレクトで合わせてゴールに叩き込んだ。
チームとしてセットプレーの“型”があるとはいえ、抜群の得点嗅覚とポジショニング、高い決定力は「さすが」のひと言。このユンカーの今季9得点目は、来日1年目の2021年、浦和レッズ時代に記録した自身のJ1シーズン最多得点に並ぶものであり、名古屋グランパスの節目となるJ1通算1500ゴール目にもなった。