J2ジュビロ磐田が今季2度目の連勝を記録した。決勝点を決めたのは、18歳になったばかりの生え抜きFWだった。
磐田は11日に行われJ2第20節で、ベガルタ仙台のホームへと乗り込んだ。勝点30で並んでおり、J1昇格に向けて互いに勝利を手にしておきたい一戦だった。
良い入り方をしたのは磐田だった。開始2分の鈴木雄斗の先制点に続き、その6分後には上原力也のゴールでリードを広げる。開始8分で、2点を奪うことに成功したのだ。
前半のうちに1点を返されたが、次のゴールはまたも磐田に生まれた。後半31分、決めたのは今月3日に18歳の誕生日を迎えたばかりの後藤だった。
後半17分に交代出場していた下部組織育ちのFWは、ハーフウェーライン付近から自ら持ち上がる。右サイドへパスを出した後も足を止めず、ペナルティーエリア前で両手を広げて再びボールを要求。下がった仙台の最終ラインの前に広がったスペースでボールを受けると、後藤が1タッチではたいたボールをシュート。右足での一撃は仙台DFに当たったが、放物線の軌道を描いてそのままゴールに吸い込まれた。
後藤にとっては、これが今季5ゴール目。この日に得点した上原らシーズン4得点している4選手を抑えて、チーム最多得点者となった。
終盤に1点を返されており、結果的に後藤のゴールが決勝点となった。殊勲のストライカーは、試合後のフラッシュインタビューでも18歳とは思えないほど冷静にゴールを分析した。
「中に上げてもよかったんですけど、自分の周りを見たときに誰もいなくて、もう一度くれと言って、良いボールが来たのであとはもう、思い切り打っていくだけでした」
このゴールがクラブのツイッター公式アカウントで公開されると、賛辞が続いた。
「ナイスゴール!!」
「流石、後藤選手!!」
「決めてほしい時に決めるのがストライカー!」
「もってるもってる」
「めっちゃかっけーよ」