■「2試合だけじゃなくて毎試合高ぶっている」
淀みなく話す旗手に対し、エルサルバドル戦とペルー戦へ懸ける気持ちの強さを聞いてみると、「2試合だけじゃなくて毎試合高ぶっているので。日頃からモチベーションを高くやっている」と答え、先述したように変わりなく高い意識を持っていることを強調した。
川崎フロンターレでプレーしていたときからさまざまなポジションでプレーできることを強みとしており、当落線上とされていた東京五輪メンバーに入ったことも、そのポリバレント性が評価されたことが要因の一つだった。
その多くを4バックで戦ってきた森保ジャパンはカタールワールドカップで3バックを使い、3月の2試合では偽SBを用いるなど、現時点で多くのポジションが用意されていることが想定されている。本人の中でどのポジションでアピールしたいかを尋ねると、「自チームでやっているのが攻撃のポジションなので、そこのポジションで勝負したいなというのはあります」と語り、その幅広さではなく、自分の強みを出すことに集中していることを示している。
スコットランドでさまざまな経験を積み、満を持して復帰した日本代表。豊田と吹田のピッチの上で、その価値を見せつける。
(取材・文/中地拓也)