6月11日、川崎フロンターレはサンフレッチェ広島を等々力競技場に迎えてJ1リーグ第17節を戦った。上位に位置するアウェイチームを相手に、ホームチームが1-0で完封勝利を飾った。
雨が落ちるピッチの上で主役になったのは、川崎フロンターレMF脇坂泰斗だった。この日が28歳の誕生日だった背番号14は、FWレアンドロ・ダミアンからのヒールパスを受けるや相手DFをかわし、見事に先制点をゲット。後半11分に決まったこのゴールが、そのまま決勝弾となったのだ。
その試合後、脇坂はサポーターの前で挨拶をしたのだが、その際、用意されたパーティーメガネをつけてお立ち台の上に上がった。そして、サポーターから「お誕生日のうた」が送られたのだが、それが歌い終わった直後だった。
なんと、後ろに並んでいた選手たちから小麦粉と水をかけられたのだ。次々と繰り出される小麦粉によって、脇坂はおろか周囲までもが真っ白になる事態に。その“白い煙”が収まると、脇坂は真っ白な姿となって現れたのだ。誕生日にして試合のMVPとは思えぬ格好で、笑顔を見せたのだった。