■豪州へ行く前に香港で観戦
もう一つのローカルな試合は2016年10月に見た香港の2部リーグ(甲級聯賽)です。「香港甲級」は1908年発足という歴史を持ち、アジアで最初にプロ化した伝統あるリーグですが、2014年に「プレミアリーグ(超級聯賽)」が発足してからは香港の2部リーグとなりました。
試合会場は「九龍仔公園1号場」。九龍半島の付け根にある公園で、陸上競技場もありますが、2部リーグの会場は3面あるサッカー場の一つでした。スタンドなどまったくなく、関係者以外は立ち見です(もちろん入場無料)。
試合は油尖旺対東昇。東昇はかつては1部で戦っていた名門ですが、最近は下部リーグに降格しており、2016年シーズンは3部(乙級)から2部(甲級)に昇格したばかりでした。それでも、この試合では東昇がブラジル人選手、祖連奴(ジュニオール)がハットトリックを決めて6対2と快勝しました。
ところで、この日、僕はなんで九龍にいたのか?
それは10月11日にロシア・ワールドカップ予選のオーストラリア対日本戦があったからです。僕は香港経由でメルボルンに向かっていたのです。そして、9日の午後、香港で約6時間のトランジットがあったので試合日程を調べたのです。日曜日なら、何かあるはず。そして、メルボルン行きの便に間に合うのは、この九龍仔でのデーゲームだけだったのです。
これが「蹴球放浪家」の日常です。