
2ゴールでチームを勝利に導いた遠野大弥の試合後の言葉は、反省の弁から始まった。
「先制点を取ったところまでは良かったんですけど、その後の畳み掛けの部分はちょっと課題が出て、自分たちで苦しくしたゲームだったかな、って思ってます」
川崎フロンターレの天皇杯の今季初戦となる2回戦は、関東サッカーリーグ1部の栃木シティとの一戦。川崎は遠野の2ゴールを含む3得点で追いすがる栃木シの反撃を1点に抑え、3-1で勝利した。
改めて、「とても課題が残る試合でした」と話す遠野は「自分たちがちゃんとマイボールにしてハーフコートゲームでできたら、そこまで苦しむような試合ではなかったかなって思ってます」との言葉で試合運びを反省。そんな試合だからこそ、2得点の遠野の働きはチームを救ったと言って良かった。例えば前半18分という早い時間帯の先制点は、こぼれ球をダイレクトで蹴り込んだファインゴール。
「自分の特徴を出すってことは、必ず必要なので。ああやって足を振ってみた結果、ああやってゴールにつながって良かったです」
先制点をそう振り返る遠野は、1-1になった後の71分の2点目の、ボールを引き出す動きについて「やっぱ、ああやって入ってくると、必ず出してくれる選手が後ろにはいるんで。そうやって信じて良かったです」と笑顔を見せた。