■各国にあるピラミッド

 サッカーの世界では、ほとんどの国にリーグ戦のピラミッドが存在する。

 たとえば、サッカーの母国イングランドでは20クラブで構成されるプレミアリーグがトップリーグであり、その下に「イングランド・フットボールリーグ(EFL)」が管轄するEFLチャンピオンシップ、EFLリーグ1、EFLリーグ2の3つのリーグがある(各24チーム)。ここまでが、「リーグ・フットボール」であり、その下のリーグは「ノン・リーグ・フットボール」と呼ばれている。

 2004年にプレミアリーグが発足する前はもっとシンプルで、「フットボール・リーグ」の1部がトップリーグで、以下2部から4部が存在していた。名称や組織は変わったのだが、上から4つ目のリーグまでがリーグ・フットボールであることには変わりはない。

 同様にドイツなら、ブンデスリーガと2部(ツヴァイテ・ブンデスリーガ)、そしてその下には地域リーグがあり、イタリアでもセリエAかとセリエBが全国リーグであり、さらにその下に地域リーグが存在する。

 もちろん、それぞれのカテゴリーのリーグ同士で入れ替えが行われる。

 ただし、アメリカのメジャーリーグ・サッカー(MLS)は、他のアメリカのプロ・スポーツと同じように入れ替えはない独占的なリーグだ。

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