「今季最「美」ゴール」J2仙台の日本代表MF実弟のゴールに賛辞集まる! 鎌田大夢の「9秒間で3度の1タッチ」を絡めた流麗な崩しに「兄貴にそっくりのゴールやな」と絶賛の声の画像
見事なゴールを決めた鎌田大夢 撮影:中地拓也

 J2のベガルタ仙台が、第18節で見事なゴールを披露した。最後は日本代表MFの実弟が決めた一連のプレーに、称賛が相次いでいる。

 仙台は28日、ホームにジェフユナイテッド千葉を迎えた。勝点1差で追ってくる相手との負けられない一戦だった。試合は幸先良く、開始19分に仙台が先制する。さらに前半33分、仙台が大きな追加点を奪う。

 緩急をつけた連係によるゴールだ。ハーフウェーラインからやや相手陣に入った辺りでボールを受けた鎌田大夢は、一度前を向いたが松下佳貴へとゆっくりボールを戻す。ここで松下は1タッチパスでスピードアップを図るが、縦パスを受けた郷家友太の落としは柔らかい。再びプレーを加速させたのは、ポジションを移動していた鎌田。右サイドへと3連続となる1タッチパスで相手守備陣を揺さぶりつつ右サイドへと展開すると、攻め上がっていた真瀬拓海がボックス右へと運んでいった。

 真瀬がクロスを入れる瞬間、ボックス手前には4人の仙台の選手が走り込んでいた。そのうち中島元彦は斜めに走ってニアサイドに詰め、山田寛人はファーサイドへ。その2人が4人のDFを左右に広げながら引きつけ、生まれたスペースに走り込んできたのは鎌田。ノーマークの状態で、またも1タッチで放った一撃は、ゴール左隅へと吸い込まれた。

 鎌田は、今月25日に発表された日本代表のメンバーにも名を連ねた鎌田大地の実弟。2020年に昌平高校から福島ユナイテッドに加入してJ3で2シーズンプレーした後、2022年シーズンの開幕直前に仙台へと移籍していた。昨季は仙台でリーグ戦18試合に出場したがノーゴール。今回の得点が、自身にとってJ2での初ゴールとなった。

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