ベルギーリーグのセルクル・ブリュージュ所属の上田綺世が、現地時間5月27日に行われたプレーオフ2の第5節・スタンダール・リエージュ戦で強烈な右足ボレーで今季22得点目を挙げた。
前節に続いて3トップの左で先発出場した上田。試合は前半7分の先制点からアウェーのセルクル・ブリュージュが試合の主導権を奪い、後半にも2得点を決めて3−0とリードして後半アディショナルタイムに突入する。
ここで上田にチャンスが到来する。左サイドで得たFKから、MFディノ・ホティッチが左足でゴール前にクロスを放り込むと、相手DFが頭で触ったボールがファーサイドで待ち受けていた上田の元へ。完全にフリーとなっていた日本人ストライカーは、冷静に胸トラップでボールを収めた後、ワンバウンドしたところを右足ボレーで思い切りよく叩き付け、鋭い弾道で左サイドネットに突き刺した。
これで上田は2試合連続の今季22ゴール目。現在ベルギーリーグの得点ランクトップのウーゴ・カイパース(ヘント)が同日に行われた一戦で4試合連続ゴールを決めており、2位の上田との差は「2」のまま。それでも激しい得点王争いの中で、上田の強烈ボレー弾は“逆転の可能性”を感じされるものだった。