5月27日、J1リーグ第15節が行われ、ヴィッセル神戸はノエビアスタジアム神戸でFC東京と対戦し、3―2で勝利。チーム2点目のゴールを決めたのが、FW大迫勇也だった。
1点リードの前半41分だ。相手GKヤクブ・スウォビィクが味方に繋ごうとしたキックに対して、右サイドバックの初瀬亮が後方から鋭い出足でインターセプトに成功。そのまま武藤嘉紀とのパス交換で敵陣深くまで侵入して中央にグラウンダーのクロスを送り込むと、ゴール前に走り込んだ大迫が、半身の体勢から巧みに右足のヒールで合わせてゴールに流し込んだ。
ボールを奪ってからの初瀬と武藤とのワンツー、FC東京のDFエンリケ・トレヴィザンの股の間を通した初瀬のクロス、そして大迫の瞬時の判断による華麗なシュート。そのスムーズで無駄のない流れのゴールシーンに、ホームスタジアムの神戸サポーターだけでなく、多くのファンが目を奪われた。
大迫はこれでリーグ戦2試合連続の今季11得点目。これまでのキャリアハイは、鹿島アントラーズ時代の2013年にマークした19得点だが、それを上回るハイペースでゴールネットを揺らしている。