5月27日、ブンデスリーガ最終節が行われた。優勝と降格がかかったこの節は、9試合が同時刻に行われた。
18チームのうち、最終順位で下位2チームが自動降格、16位がプレーオフに回るレギュレーションの中、サッカー日本代表の浅野拓磨が所属するボーフムは16位に位置した状態で最終節に挑んだ。対戦相手はレバークーゼン。試合開始時点で6位につけていた強豪だった。
しかし、その難しいゲームを動かしたのは浅野だった。前半19分にMFフロスターの得点をアシストして先制ゴールを奪うと、同34分には自らゴールを奪ってみせた。
それは、ボーフムが得た左CKだった。MFシュテーガーが左足で蹴ったボールは、ゴールから遠ざかるような軌道でゴール前に向かう。しかし、敵味方の誰にも会わず、流れるかと思われたボールに走り込んだのが浅野だった。速く強いボールを、なんと、ダイレクトシュート。密集の中をうまく突いて、ゴールネットを豪快に揺らしたのだ。
浅野は後半35分までプレーし、途中交代。チームは3-0で勝利して残留を決めている。日本代表が1ゴール1アシストでチームを救ったのだった。