■ラオスの薬草サウナ
そういえば、その前年、2006年の12月にも隣国ラオスで同性愛者との“接触”がありました。
知り合いの紹介で、ラオスの首都ヴィエンチャンの体育学校で日本のサッカー事情などについて講演することになったのです。ヴィエンチャンでは3泊。その後、バンコクでキングスカップの試合を取材して帰国しました。
ヴィエンチャンはメコン川沿いの緑豊かな美しい街でした。また、元フランス領だったせいか、街中に洒落たワインショップがたくさんあったのも嬉しい驚きでした。
2日目の夜、泊まっていたホテルの近くのマッサージ店に行ったのです。
そうしたら、そこにラオス式のサウナがあったので入ってみることにしました。
僕はその時まで知りませんでしたが、ラオス式薬草サウナは有名なものだそうです。山国ラオスでは料理にも多くの薬草が使われていますが、その薬草を煮出した蒸気を使ったサウナなんだそうです。
驚いたのは、サウナに入って扉を閉めると室内が真っ暗なことでした。何も見えません。目が慣れてきても、やはり真っ暗です。時々、お客さんが出入りするときに扉が開くと、中に人が何人いるか分かりますが、扉が閉まるとまた真っ暗です。
その真っ暗な室内で静かに座っていると、僕の膝を触る人がいます。最初は狭いから間違って手が当たったのかと思っていたのですが、しばらくするとまた他人の手が僕の膝を触ってきます。手で振り払ったと思ったら、逆方向からも手が伸びてきました。
アッ! そうです、その手には性的な意味が込められていたのです。