J1ヴィッセル神戸のFW大迫勇也が、今季2ケタ得点に一番乗りした。ゴールした当人とともに、アシストした武藤嘉紀とのホットラインに注目が集まっている。
神戸が首位を譲らない。開幕戦を終えた時点では5位だったが、続く第2節に北海道コンサドーレ札幌に3-1で勝利すると、ここまで首位に立ち続けている。
その原動力のひとつが、大迫の存在だろう。今季は前節まで、リーグ戦全試合に先発出場。2ゴールが2試合あったものの固め取りはなく、コンスタントに得点を重ねてきた。
13試合を終えて9ゴールとJ1の得点ランキングでトップに立ってきた大迫が、早くも2ケタ得点に到達した。20日に行われた柏レイソルとの第14節で、今季リーグ最速で得点数を「10」に伸ばしたのだ。
開始24分のことだった。左サイドからのクロスが折り返され、そのボールを大迫が決めたのだ。
事実だけをつづればこのようにシンプルだが、内容は味わい深いものだった。中盤からのロングパスに、汰木康也が快足を飛ばして追いついた。リターンパスを受けた汰木がクロスを入れると、ゴール前の大迫の怖さが2人のDFを引きつける。おかげでフリーになった武藤が流れたボールをフリーで受けるが、柏DFも慌ててシュートコースに体を投げ出す。その様子を見てパスを出した先には、すっかり準備を整えていた大迫。冷静にゴール左に先制点を流し込んだ。