5月14日、鹿島アントラーズと名古屋グランパスがJリーグ30周年記念スペシャルマッチとして国立競技場で行われた。多くの人が注目したこの試合での、気持ちの入った守備場面が話題になっている。
序盤から厚い展開が繰り広げられた。特に、前半12分に右CKから鈴木優磨が得点したかに思われたが、VARの判定の結果ノーゴールに。それでも、同29分に同じ形から再び鈴木がゴールネットを揺らして、先制点を奪い取った。
不穏な空気も流れる中でのゴールだっただけに、簡単に失点はできない。そんな気持ちが見えるかのような場面が、前半41分過ぎだ。名古屋FW永井謙佑が鹿島陣内左でボールを持つと、ボールを受けに来たFWマテウス・カストロにグラウンダーのパスを出す。
背番号10はペナルティアーク内でゴールを背にしながらこれを丁寧に落とすと、それを右足で思い切り振ったのがMF米本拓司。背番号6が放ったミドルシュートは弾丸のような勢いでゴールに向かったのだが、それをDF関川郁万が正面から頭でブロック。ボールが宙に浮くと同時に、関川が後ろに倒れ込んでしまったほどだった。