■仙台が今シーズン初の連勝
シーズン3ゴール目となった相良にとっては、狙いどおりの先制弾である。ハーフタイムに伊藤監督から「もっと内でプレーしていい」との指示を受けており、そのとおりにタッチライン際ではなくフィールド中央でパスを受け、見事に決め切ったのだ。「シュートも力が乗ってくれて、いいところに飛んでくれて、すごく嬉しいです」と自画自賛した。
シーズン初ゴールとなった12節の大分戦では、ペナルティエリア外から豪快なミドルシュートを突き刺している。「シュートには自信があります」という言葉どおり、迷いのない一撃がこの日もチームに勝利を呼び込んだ。パンチ力のある彼のシュートは、仙台の大きな武器となっている。
相良のゴールを守り切った仙台は、1対0のまま試合を終わらせることができた。待ち望んだ連勝となり、6勝5分5敗と白星を先行させた。順位こそ11位だが、プレーオフ出場圏の6位とは勝点3差まで迫ってきた。開幕からもやのかかっていた視界が、ようやく開けてきた。
試合後の伊藤監督は、「こういう苦しい試合を、ゼロで抑えられたのはすごく重要」と、4試合ぶり5度目のクリーンシートを評価した。そのうえで、2点目、3点目を奪っていく必要性にも触れた。
次節は大宮アルディージャが相手だ。2試合連続のアウェイゲームとなるが、最下位に沈む相手から勝点3を奪い、さらに連勝を伸ばしていきたいところだ。