Jリーグが5月15日、開幕30周年を迎えて記念イベントを開催し、「J30ベストアウォーズ」の各賞を発表した。その中で、ベストゴールの「その他部門(パスワーク等)」には、川崎フロンターレの大島僚太のゴールが選ばれた。
今回のベストゴールは全部で6部門。「ボレー/オーバーヘッド部門」は1997年4月12日のエムボマ(ガンバ大阪)、「テクニカル部門(トラップ、ドリブル、ループ等)」は1995年11月1日のレオナルド(鹿島アントラーズ)、「ミドル/ロングシュート部門」は2007年の久保竜彦(横浜FC)、「フリーキック部門」は2016年4月2日の中村俊輔(横浜F・マリノス)、「ヘディングシュート部門」は2014年11月30日の山岸範宏(モンテディオ山形)がそれぞれ受賞したが、その中で最も新しいゴールが2018年10月20日の大島のゴールだった。
後半24分だった。ヴィッセル神戸を相手にポゼッションで上回る川崎は、中盤でボールを繋いだ後、中村憲剛が右サイドへボールを展開して攻撃のスイッチが入る。いったん、パス交換をして時間を作った後、中央の家長昭博にボールが入ると、家長が後方からスピードを上げて走り込んできた大島にヒールパス。さらに大島がダイレクトで小林悠にパスを送ると、小林もダイレクトでリターン。ワンツーの形で突破し、最後はゴール中央に飛び込んだ大島が左足で叩き込んだ。
ピッチを広く使いながら、ショートパスの連続から、最後はダイレクトパス3本でゴール前の密集を崩した華麗なゴール。川崎の攻撃的パスサッカーが見事にピッチ上で表現された美しいゴールだった。