5月14日、J1リーグ第13節が行われ、アルビレックス新潟がホームに横浜FMを迎えた。
MF伊藤涼太郎の冷静な同点弾やMF三戸舜介のミドルシュートなどで2-1と逆転勝利を納めた新潟だが、一方でDF藤原奏哉もプレーで魅せた。
そのプレーは前半21分、相手のハイプレスを避けながらボールを繋ぐ新潟の右サイドの場面だ。GK小島亨介からパスを受けたDF舞行龍ジェームズは、左からの圧を受けてライン際の藤原へパス。そこにもマリノスの選手がプレッシャーをかけに近づく。
付近には相手が2人、自陣ペナルティエリア内にもトリコロールの選手が2人で待ち構え、DFの選択肢は少ないように見えた。そこで舞行龍ジェームズがフォローに入り、自身へ戻すように促す。しかし、藤原は前を向いた。プレスに来ていた相手をワンタッチでまた抜き。道を切り開いた。
状況を一変させたこのワンプレーにスタジアムが沸き、抜かれた横浜のFWエウベルも立ち尽くして藤原のドリブルを見届けた。
新潟はそれまで自陣へ逃げるようにパスを回していたが、このプレーでチームも前を向き、相手陣内までボールを展開した。