5月17日、J2リーグ第16節の11試合が各地で行われた。その中でひと際注目を浴びたのが、NDソフトスタジアム山形を舞台に行われた一戦だった。
この試合でモンテディオ山形が迎え撃ったのは、上位争いを繰り広げる大分トリニータ。今季、勝利が縁遠く監督交代まで行ったチームにとっては、難しい相手と言えた。
そんな試合が行われる環境は、いつもとは違った。なんと、平日にもかかわらずキックオフ時間を13時30分に設定。11試合の中で、唯一となるデーゲームとなった。残りの試合がすべて19時のキックオフであることを考えれば、思い切った開始時間と言える。
そしてクラブは、この試合を『エデュケーショナルデー』と設定し、3000人以上の子どもたちをスタジアムに招いたのだ。しかし、この日の気温は30度。みちのくながら盆地特有の暑さがふりかかる地とはいえ、初夏でこの気温は応える。そこでクラブは、会場に複数の給水所を設置したのだ。
熱中症予防として、紙コップも設置。誰でも冷たい水が飲めるようにした。山形にとってはこれが初めてのことではない。しかし、サッカー観戦の場ではかなり珍しいものといえる。