5月13日、J1リーグ第13節が行われ、首位・ヴィッセル神戸はノエビアスタジアム神戸に3位・サンフレッチェ広島を迎えて対戦した。
上位対決として注目を浴びたこの試合は、最初の45分間で激しい攻防を展開。それでも両チームともにゴールを割らせず、スコアレスで折り返す。しかし後半立ち上がりに、大迫勇也や武藤嘉紀らサッカー元日本代表勢が絡んで招いたオウンゴールで先制したのだ。
その後、試合は1点差のまま時間が推移して後半のアディショナルタイムに入る。ここで、神戸が勝利を決定づけるゴールを決める。その起点となったのは大迫で、自陣右サイドでボールを受けると相手3人に囲まれたものの巧みなポストプレーを披露。そして、その3人をもろともせずに背後にスルーパスを出す。
それを受けたのは武藤で、ハーフウェーラインを超えると同時にそのボールを持ってドリブルを開始。ゴールに向かって力強く進撃する元日本代表FWに対し、広島は3人の選手で囲もうとする。
しかし武藤は、広島のPAの直前で切り返すと同時に、一人をかわす。そして、ペナルティアーク手前から右足でシュートを放つと、ゴール左隅に決めてしまったのだ。タイミングとパワーで距離を無効化した、圧巻のシュートだった。