■「負けてる時だからこそ、やらないといけない」

 数的不利の試合の中、登里は退場した脇坂が巻いていたキャプテンマークを、橘田健人が入る77分ごろまで引き継いでチームを牽引。その一環が、主審とのコミュニケーションだった。

「いつもそうなんですけど、やはりああいう展開で、(勝っているFC東京が試合終盤に)時間を使ってくるだろうし、そういった細かいところ、逐一、時間のところでコミュニケーションを取ったりとかで、そこは負けてる時だからこそ、やらないといけない。そういったところで、コミュニケーション取れればと思いました」

 結果的に同点ゴールは生まれなかったが、影で勝利のために最善を尽くした登里の姿勢はさすがだった。

(取材・文/江藤高志)

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