■「やっぱりJリーグの人気を考えていかなきゃいけない」

 さらなる得点を求めるということで言えば、前節のサガン鳥栖戦で1点を奪ったあと、「勝ちたいっていう思いで、2点目を取りに行くパワーがまだまだ足りなかった」と振り返る。「自分が“アンパイ”になれば、選手はもちろん“アンパイ”になってしまう」からこそ、速攻と遅攻の両方のバランスを見ながら得点を狙う構えだ。

「僕の中では勝手に、“コントロール”ってゆっくりってイメージになってしまう。でも、たたみかけることや、“もう行け、行け!”っていうのも一つのゲームのコントロール」

 川崎は5月9日の練習からファンサービスを再開。3年ぶりに選手と触れ合えるとあって、大勢のファン・サポーターが駆け付けたが、それを見ながら、「やっぱりJリーグの人気を考えていかなきゃいけないし、ずっとそうやって、やってきたつもりでいる。結果はもちろん求めていきますけど、内容とか(アグレッシブな)姿勢はすごく大事にしたい」と話す。

 30周年のビッグマッチにふさわしいゲームを、川崎フロンターレの名のもとに披露する。

(取材・文/中地拓也)

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