■「飛行機でも10時間くらい寝てる」
アルゼンチンで行われるこの大会で、永長にとってプラスに働くのはコンディション面だ。欧州経由で向かう長時間移動が待ち構えているが、「僕、基本、一生寝てて(笑)。飛行機でも10時間くらい寝てる」と豪語する睡眠力で苦にしない。
さらに、食事や時差も「あんまり気にならない」と話すだけに、リラックス用のガム、チョコ、ゲームを持つことで“鬼に金棒”の状況を導く構えだ。
その有利さで見せるのは、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシのようなプレー。「メッシはドリブルもスーパーですけど、それ以外のシュートであったりパスもうまいから、世界一の選手だと思う。自分もドリブルだけという選手で終わるんじゃなく、パスや最後のシュートにこだわって、そこでも評価される選手になりたいです」と話す。
この大舞台で背負う番号は「14」。川崎フロンターレでは、バンディエラの中村憲剛氏の番号であるため、「いい意味であんまり背番号を気にしないというか、どの番号でもやることは同じ」としながらも、「14番は偉大な番号なんで、そこの責任は持ちながら、最大限、自分のプレーを見せられたら」と語気を強めた。
永長は5月11日に日本を出国。アルゼンチン入りするのは翌12日のことで、21日に行われる初戦に向けてコンディションを上げていく。
(取材・文/中地拓也)