5月8日、日本サッカー協会はFIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023に臨むU-20日本代表メンバー20名を発表。その中に、川崎フロンターレからは2人の名前があった。その一人である永長鷹虎が、9日に行われた練習後に取材に応じた。
大舞台に挑むことになる。発表から一夜明け、率直な気持ちを聞いてみると、出てきたのは「ここ最近はクラブで出れてなくて、選ばれたのは悔しい思いもある」という、悔しさを表した言葉だった。選出されたことが分かったときには、「素直に嬉しかったです。“ヨッシャー”って感じでした」と喜びが勝ったものの、自身の置かれた立場を理解しているからこそ、気が引き締まったのだ。
その背景には、先輩からの金言があった。カタールワールドカップに出場したDF山根視来から、「これからの人生懸かってくるからな」と声を掛けられたという。「本当にそうだと思う」と実感した若武者は、「悔いのないように、一戦一戦大事にしたい」と前を向く。
家族からも、「良かったね」と祝福の言葉を受けたものの、やはり、「ここからが大事だと思う」と先を見据えるよう説かれたという。
そのために、ゴールへの気持ちを高めている。「自分が出たら点を決めてやるっていう気持ちはありますし、こっち(クラブ)で満足行くプレーができてない分、そっち(代表)で自分の力を出して、またこっちにいい状態で戻ってきたい」と話すのだ。