J2の大分トリニータが、九州ダービーに向けた特製動画を公開した。「因縁」を思い出させられ、双方のファンともに興奮を高めている。
大分は今月、大きな山場を迎える。しかも、ホームゲーム2試合連続で、負けられない相手を迎え撃つ。13日にJ2第15節でロアッソ熊本と、21日にV・ファーレン長崎と、それぞれレゾナックドーム大分で対戦。つまり、九州ダービーが続くのだ。
まず、迎え撃つのは熊本。通算対戦成績は5勝6分5敗と、まったくの五分。だが大分にとってはもうひとつ、忘れられない引き分けがある。
前述の対戦成績は、リーグ戦で顔合わせでの数値である。さらに昨年10月には、違う舞台で対戦した。J1参入をかけたプレーオフ1回戦で対戦したのだ。
昨季のJ2で大分は5位、熊本は4位でレギュラーシーズンを終えた。勝点1差で42試合を戦い終えた両チームが、トーナメントで再び激突した。
結果は2-2の引き分け。開始1分で大分が先制したが、後半42分に熊本が追いつき、さらにアディショナルタイムに入ってからも点を取り合い、ドローに終わったのだ。その結果、大会レギュレーションにより順位が上だった熊本が2回戦へと進出した。
この因縁の対決に向け、大分は特別動画を制作。クラブのツイッター公式アカウントで公開した。
2回戦進出を逃し、ピッチにひざをつく大分の選手と、勝利を喜ぶ熊本の選手たち。悔しい思い出を振り返りつつ、「挫折上等」とのテロップとともに前を向く。