■Jリーグがもたらす生活の豊かさ

 Jリーグの意義は、サッカー界だけにとどまらない。地域活性化という面でも、日本列島の各地で大きく寄与している。「最初は10クラブだったところから今は60クラブにまで増えて、日本をカバーできるようになって、その街の“拠り所”みたいなものになってきていると思うんです」と話すように、今では大都市だけに限らず、中小都市にもJクラブが誕生。地域のシンボルとしての役割も、それぞれのチームが果たしている。

 そして、「週末にその地域のクラブの試合があって、そこにみんなが集まって、その勝敗によって次の週の働く人の気持ちや子どもたちの気持ちが一喜一憂したりと変わる。そういうのって人生にとって大事だと思うんです。だって、スポーツってそういう力があると思う」と、個人個人の生活の中でサッカーがもたらす精神的な豊かさについても語った。

 だからこそ、「続けないといろんなものが生まれて来ないので。ここから先、もっともっとより多くの人に見てもらえるように、その一つとしてこのコナンさんとコラボレーションして、より多くの人に、サッカーをふだん見ない人にもこういうのがあるんだって思ってもらえる大事だと思う」としたうえで、「30周年続けて良かったね、だけじゃなくて、30周年続けたからこそここからどうやって発展させていくかを、みんなで話したり考えていければいい」とさらなる発展を期待するのだ。

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