■多摩川クラシコで注目すべき２人の特徴
今回、中村氏だけでなく川崎ＭＦ橘田健人とＦＣ東京のＭＦ松木玖生の２人が本人役として同じ作品に出演する。「これからの日本の中盤をしょって立つ」と話す２人に対し、「彼らもこういう形でアニメで出るというのは、すごく光栄なことだと思うし、僕自身もそういう形で外に出ていくことで自分自身をプロデュース、マネジメントできてきた。彼らにとってもすごく大きいことだなと思う。実際、当日のパフォーマンスも期待できる」と、サッカー界で生きる先輩としての“親心”を見せた。
そんな期待の２人の特徴について尋ねると、「松木君はメンタル強め、健人はどちらかというと表に出さないタイプ、内にすごく秘めてるタイプ」としながらも、「でも、どっちも球際もガシャガシャ行くし、グングン走れるし、プレーのタイプは似ている」と説明。さらに、「出足の鋭さや３列目からの飛び出し、ゴールに絡むところは２人とも期待できる」と、ピッチ上の姿について目を輝かせた。
ただし両者の声優ぶりについては別の評価も。「僕も人のこと言えないんですけど」と前置きをしたうえで、「健人はこうだろうなって予想できてましたけど、松木君は思ったよりもうまかったです」と笑わせたのだった。
中村氏が『名探偵コナン』の声優を務めるのは１１年ぶりのこと。この日は家族も現場に連れて来る熱の入れようで、アニメも映画も見ているという家族に「今日は見せたいなと思って連れてきたんで。お父さん、ちゃんと仕事してるぞって。コナンをもう１回取ってきたぞって」と声を弾ませ、父親としての姿をアピールできたことも明かした。
（取材・文／中地拓也）
（続く）
