「ここで負けるのは後世に残る」中村憲剛氏が多摩川クラシコの意義を語る!『名探偵コナン』では大島僚太役で声優に挑戦…今でも思い出す2006年の大逆転負け【J30周年、直撃(1)】の画像
声優に挑む中村憲剛氏 撮影:中地拓也
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 5月13日18時から放送されるテレビアニメ『名探偵コナン』(読売テレビ・日本テレビ系)で、元川崎フロンターレMFで、現在は川崎のFROを務める中村憲剛氏が声優で出演する。なんと今回、MF大島僚太役で国民的アニメ番組に出演するのだ。

 中村氏が声優に挑んだのは、5月アタマ。「Jリーグ決戦の舞台裏」と題された同アニメ1083回目の作品は多摩川クラシコを舞台に描かれた独自ストーリーであり、この中で大島の体を借りて“現役復帰”したのだ。

「僚太になりきって頑張りました」と振り返った中村氏は、「(セリフであった)“ウォー”は僚太は絶対に言わないですけど(笑)」とし、さらに、「声が小さいともっと張ってくださいと言われますんで。そこはアレンジして」と、笑いを交えながら現場での取り組みを明かした。

 今回のアニメの舞台が伝統のダービーマッチということで、「Jリーグ30周年でコラボしてということで、多摩川クラシコの歴史の積み上げがそうさせてくれたのかなと。他のチームでやることだって考えられたのに、このタイミングで多摩川クラシコを国立でやることはありがたいです」とかみしめるようにして言葉を紡いだ。

 自身も川崎の選手として幾度となく出場したこのダービー戦について、「正直、その時の順位は関係ないんですよ。“東京には負けない”っていう」と力説。「ここで負けるっていうのは後世に残るんですよ」と、現役時代の“ある試合”を振り返った。

 それは、2006年11月11日に味の素スタジアムで行われた多摩川クラシコの第10回目の試合で、川崎は後半4分までに4-1と大きくリードしたものの、最終的には4-5で大逆転負けを喫してしまった。この試合に先発フル出場して悔しい思いをした中村氏は、「あれなんか、いまだに言われるんですよ」と苦笑いをしてみせた。

 しかし、そのリベンジを果たすべく挑んだ翌年10月28日の同じく味の素スタジアムでの試合では、川崎が7-0で大勝。大敗から見事なリベンジまでのこの2試合が、「パッケージにして言われる」と語るほど、多摩川クラシコには重みがあるという。

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