■「愛おしいな」
その人物こそ、仙台の元社長である佐々木知廣氏だ。4月25日付で退任し、現在は板橋秀樹新社長がクラブを率いている。佐々木氏は、仙台が苦しい時期に大役を引き受け、そして、就任時には3億円ほどもあった債務超過を解消したのだ。
さらに、長年のサポーターということもあって、選手にもサポーターにも関係者にも愛情をもって接していた。その姿が多くの人の心を掴み、社長に向けてのチャントまで歌われたほどなのだ。
その佐々木氏が、社長を辞して迎えたこのホームゲームでは観客席から声援を送っていた。その姿に称賛の声が相次いだ。
「これ選手も気付いているよね。ササニシキさんのサムズアップ、最高のシーン」
「愛おしいな」
「佐々木さん泣」
「これめちゃくちゃ好きなシーン 佐々木社長に気づいて手を振る選手達それに向けて ポーズや手を振る佐々木社長」
誰よりも仙台を知るからこそ熱くサポートするその姿は間違いなく仙台の財産といえる。この大分戦を契機に、J1復帰へ向けて上昇気流を描く。