■「ここからひとつも負けるつもりはない」と秋葉監督
J2からルヴァンカップに参戦している清水とジュビロ磐田は、3月下旬から今節の大宮戦まで9連戦を消化してきた。中2日か中3日で試合を迎えるスケジュールでは、秋葉監督が自身のエッセンスを落とし込む時間に限りがあった。そう考えると、8節の東京ヴェルディ戦から3勝1分けと調子をあげているなかでも、チームはまだまだ伸びしろを含んでいると言えそうだ。
カタールW杯日本代表GKの権田修一は、大宮戦の3日前に行なわれたルヴァンカップに触れた。ベンチ入りを含めて平均年齢22・13歳の若いチームで川崎フロンターレに臨み、0対6の大敗を喫してしまったのだ。
「川崎Fに0対6で負けたのは、クラブとして絶対に目を逸らしちゃいけないことだし、川崎F戦に出た選手たちは、エスパルスの未来を背負っていかなきゃいけないなので。29日からはまた3連戦がありますし、スタメンの11人、控えを含めた18人では連戦を乗り切って勝つのは難しいと考えたときに、川崎F戦に出た彼らがリーグ戦の18人に入ってこないと。
いまは平均年齢がちょっと高くて、このままだと2、3年後を見ると厳しくなってきちゃうので、クラブがどう成長していくのかも考えないといけないと思っています」
10代前半や20代前半の選手の台頭は望まれるものの、主力選手で固めたチームがポテンシャルを発揮しているのは確かだ。秋葉監督就任後の4試合は12得点2失点と、攻守がしっかりと噛み合っている。47歳の指揮官は「ここからひとつも負けるつもりはないので、しっかりとしたものを見せたい」と力強く話した。