J1の北海道コンサドーレ札幌は23日、J1第9節を戦った。チームの一体感が感じられるゴールに、称賛の声が続いている。
札幌は23日、ホームの札幌ドームにアビスパ福岡を迎えた。12位の札幌にとっては、1ケタ順位浮上の懸かった一戦だった。
まさに幸先の良いスタートだった。ゴール前でのこぼれ球を荒野拓馬がしっかりと蹴り込み、札幌が先制に成功したのだ。
札幌はさらに畳みかける。先制点の8分後、見事なカウンターから追加点を奪ったのだ。
トリガーが引かれたのは、ゴール前でのことだった。福岡のミスパスを1タッチではじいた田中駿汰のプレーが、カウンターの発端となった。
田中から、縦パス、落としと1タッチのパスが続いたが、ハーフウェーライン手前で受けた浅野雄也はドリブルを敢行。ペナルティーエリア手前まで運んだ。
ドリブルの間にも、浅野の前を走っていた駒井善成はスペースをつくるべく右に流れ、逆サイドでは青木亮太も攻め上がっていた。
ボールは浅野から青木に渡ったが、さらに選手が湧き出てくる。大外を駆け上がったのはルーカス・フェルナンデスだ。福岡の選手はGKも含めれば7人がボックス内にいたが、全員の視線が札幌の背番号7に引きつけられた。浅野はぽっかり空いたスペースに入り込むことに成功し、ルーカスからのパスを右足での1タッチでゴール右隅へと流し込んだ。