埼玉スタジアムに湘南ベルマーレを迎えて戦った浦和レッズのルヴァンカップグループステージの第4節。結果は1-1と引き分けに終わってしまったが、サポーターの気持ちを高ぶらせる出来事があった。それは、MF早川隼平のゴールだ。
開始早々に失点するいやな空気になった埼スタのピッチだったが、それを前半のうちに新人が吹き飛ばした。4月5日の川崎フロンターレ戦で公式戦デビューしたばかりの17歳が出場2試合目となるこの試合で先発の座を奪取すると、ゴールネットを揺らしたのだ。
それは前半43分のことで、GK鈴木彩艶が前線に蹴ったロングボールが起点となった。ぐんぐんと伸びるボールは、湘南陣内のペナルティエリア内に。それを追いかけたのがMFダヴィド・モーベルグで、相手DFをいなしてうまく収めると、左足でシュート。これは相手GKに阻まれてしまうものの、そのはね返りがゴール前に詰めていた早川の前に転がってくる。
背番号35の17歳は、これを左足で冷静に、そして正確にゴールに蹴り込み、ビハインドを吹き飛ばしたのだ。