Jリーグは、3月度の月間ベストゴールを発表した。各カテゴリーから選ばれているが、J3からの選出ゴールには改めて驚きの声が広がっている。
JリーグはJ1(1部リーグ)からJ3(3部リーグ)まで毎月、月間MVPとベストゴール、そして優秀監督を表彰している。18日には、3月の各賞が発表された。
順当に考えれば、カテゴリーが一番上であるJ1のものが、最も高く評価されることになりそうだ。だが今回は、表彰でも「下剋上」が起こるかもしれない。
JリーグはSNSも通じて、月間ベストゴールを動画で公開した。中でも、J3の選出ゴールが衝撃的なのだ。
選ばれたのは、FC琉球に所属するケルヴィンが決めたゴールだ。開幕戦でチームを勝利に導いた虎の子の1点が、3月のJ3で最高のゴールと認定された。
昨年6月に琉球へと加わったブラジル人FWは、昨シーズンはJ2で17試合出場1得点に終わった。チームのJ2残留に貢献できなかったが、今季は開幕戦から力を発揮した。
先発出場したヴァンラーレ八戸戦、前半終了間際のことだった。0-0のままハーフタイムに入るかと思われたが、クリアボールを拾った仲間からパスを受けたケルヴィンが魔法のような瞬間をつくり出す。
まずはトラップで浮かせたボールを、再度左足で突く。胸、左足、左足とボールを地面に落とさないまま、体を反転させつつ前進し、最後も左足でシュート。降りは小さいがボールに強いインパクトを与えた一撃は、ゴール右隅を強烈に射抜いた。