J2のベガルタ仙台は16日、J2第10節を戦い、1-1の引き分けに終わった。勝利は手にできなかったが、ゴール場面と直後のシーンに注目が集まっている。
仙台は9試合を戦い3勝3分3敗。連敗もないが、勢いに乗るためにも勝利が欲しいところだった。
J2では前節を終えた時点で、11位の仙台を含めた9位から14位までの6チームが12ポイントと、勝点で並んでいた。仙台が今節ホームに迎えたファジアーノ岡山は得失点1の差で10位につけており、どうしても勝っておきたい相手だった。
幸先良く、仙台は先制に成功する。開始わずか11分で、リードを手にしたのだ。
スーパーゴールが決まったわけではない。だが、仙台の勝利への意欲を感じさせる一撃だった。
決めたのは、セレッソ大阪から育成型期限付き移籍中の中島元彦だ。開幕戦から先発しているが、フル出場はない。その全力を尽くす姿勢が伝わるゴールで、チームに先制点をもたらした。
仙台陣深くからのクリアボールは、ハーフウェーライン付近まで飛んだ。そのボールを懸命に追いかけていたのが中島だ。
岡山は自陣からの立て直しを図り、ボールを下げる。その行方を、中島はひとりで追い続けた。
中島はペナルティーエリア手前までボールを追った。さらに戻されたボールにも、中島は食らいつき続けた。
その気迫がミスを誘発したのかもしれない。ゴール前に戻されたボールはコースがずれ、岡山GK堀田大暉は体を投げ出すようにして、足にボールを当てるしかなかった。
こぼれた先にも、中島は駆け付けていた。左足でしっかりと蹴り込み、先制のゴールを決めた。
このゴール動画が公開されると、ファンは中島の努力を称賛した。
「よくあんな走って決めたな 素晴らしい」
「諦めずに走った結果」
「ナイスラン&ゴール!!」
「詰めていけばなにが起こるかわからない ボールを追うあきらめない姿勢よ」