４月１８日、Jリーグは２・３月度における明治安田生命Ｊリーグ KONAMI月間MVPを発表。Ｊ１でこの賞に輝いたのは、アルビレックス新潟の伊藤涼太郎だった。
２月に開幕したJ１リーグは、３月末までに第５節までの全日程と第６節の１試合を戦った。その中で、最もインパクトを残したのは伊藤涼太郎だった。現時点で８試合を消化し、首位に立つのはヴィッセル神戸であり、アルビレックス新潟ではない。しかし、その攻撃をけん引する１３番は、ピッチ上で異彩を放っていたといっていい。
反町康治委員長は、リーグを通じて「得点、アシストの数字として結果を出しており、個人で相手を剥がす力がある。今年昇格した新潟において、チームへの貢献度が高い」とコメント。高い評価をしているように、２ゴール２アシストの結果以上に、記憶に残るプレーが多いのも伊藤の特徴である。
そのテクニカルな圧巻プレーを凝縮した映像を、リーグが公開。１分１７秒に渡るその映像には、“天才”と称される理由が詰まっている。
落ち着き放った正確無比なスルーパス、ピッチを俯瞰しているような浮き球のパス、相手DFを前にしながらも決めてみせた豪快なシュート。そのどれもが、伊藤涼太郎らしさに詰まったものなのである。
