
スコティッシュ・プレミアシップでのダービーで、セルティックFW古橋亨梧が2ゴールを決める活躍を披露した。スタジアムを沸かせたのは、試合中だけではなかったようだ。
セルティックは前節までにリーグ戦30試合を戦い、首位に立っていた。現地時間8日には2位のレンジャーズと対戦している。
レンジャーズとの差は9ポイントで、もしも勝利を献上すれば勝点6差に詰め寄られることになる。だが、それ以上に負けられない戦いであったのは、これが伝統あるグラスゴーダービーであるからだ。
セルティックのホーム、セルティックパークは満員の観衆で埋まった。その多くの人々を沸かせたのが古橋だった。
前半26分には、鋭い反転から先制点を決めた。前半のうちに追いつかれたが、後半17分にも古橋が輝く。ゴール前でこぼれ球に思い切って右足を振るい、再び勝ち越すゴールを決めたのだ。古橋の2得点の活躍で、セルティックが3-2の勝利を収めている。
今年2月のリーグカップ決勝でもレンジャーズ相手に2得点しており、古橋はダービーここ3試合で5ゴールを挙げたことになる。スタジアムが大きな歓喜に包まれたことは言うまでもない。
古橋は、試合後も千両役者だった。セルティックファンは選手たちにスタンディングオベーションを送り、誰も帰ろうとしない。その称賛の声の先にいるのは、やはり古橋だ。
キャプテンマークを巻いたカラム・マクレガーに笑顔で促された古橋は、あおるようなポーズをしながら、スタンドへと向かう。スタンドも大歓声で迎え、ともに躍り出す。日の丸も振られる満員のスタンドと古橋が、一体となって勝利を喜んだ。