■「システム自体を変えようと思っていました」
宮代の得点直前、鬼木監督は4人の選手を同時に変える交代策を用意していた。前への圧力を強めるために「システム自体を変えようと思っていました」という。
得点を決めたことでこの交代は中止となったものの、その後、3バックに変更。さらに、身長が190cmを超える高井幸大を前線に置くなど最後まで得点は狙ったものの、勝利は遠かった。
この試合に挑むに当たって車屋紳太郎を出場停止で欠き、さらに、実戦復帰を目前としていた山村和也が練習中に負傷するなど、毎試合のように苦しいやり繰りが続く。選手を固定できない状態が続くが、この試合から始まるホーム3連戦でホーム初勝利を掴み、浮上のきっかけとしてみせる。
(取材・文/中地拓也)