■久保らタレントぞろいの世代

 昨年の秋にはスイス、イタリア、スペイン、ポルトガルとヨーロッパの強豪とアウェー4試合を戦った日本。ポルトガルに勝利し、イタリアとは引き分けており、対ヨーロッパの成績はドイツ戦、ベルギー戦も含めて1勝2分3敗という戦績となった。

 森保監督のフル代表は、今年も9月に海外遠征が予定されているが、他はすべて国内での強化試合となる。

 だが、強化のためには国外でのアウェーゲームの方がはるかに有効だ。強い相手とのマッチメークもできるし、相手もコンディションが良い状態で本気度も高くなる。そういう意味ではU-22代表は素晴らしい経験を積み重ねているのだ。

 今回の活動ではこの世代から半田陸(ガンバ大阪)とバングーナガンデ佳史扶(FC東京)の2人がフル代表に招集されて、ヨーロッパ遠征には参加しなかった。そして、今やフル代表での飛躍が期待される久保建英(レアル・ソシエダ)もU-22世代なのだ。さらに、現在は一つ下のU-20代表でU-20ワールドカップを目指している松木玖生(FC東京)も攻撃のテンポを変えることができる特別な選手として急成長中……。タレント的にも非常に魅力的なチームと言っていい。

 今回の遠征は未勝利に終わったものの、U-22代表の強化試合からはポジティブな印象だけが残った。

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