■W杯とは違う展開
しかし、ドイツもすぐに反撃。日本が中盤でボールを失ったところからつないで、失点場面でバックパスのミスを犯したアスタが右から正確なクロスを入れると、デニス・フセインバシッチ(ケルン)が決めて再び同点とする。
その後は時間帯によってリズムを握ったり、攻撃にさらされたりしながらの攻防が続いたが、後半にもGKの鈴木がハイクロスに対する強さを見せ、結局、両チームに得点は生まれないまま試合は2対2の引き分けに終わった。
日本代表は、昨年のワールドカップでドイツ代表を破っている。だが、あの試合では前半は完全にドイツにボールを握られてPKで先制を許している。前半を1失点だけで終えたのは幸運でしかなかった。
前半、ドイツに押し込まれて「PKによる失点」と言う意味では今回のU-22代表の試合も同じような展開となったが、一方的に押し込まれたワールドカップでの試合と違って、日本は前半の途中からは互角の攻め合いを見せていた。そして、デザインされたセットプレーからすぐに追いつくこともできた。