3月28日、サッカー日本代表はコロンビア代表と対戦した。この試合で、A代表デビュー戦にして先発を飾った21歳の左SBがいた。
長らくサッカー日本代表の左SBを務めてきたのは長友佑都だった。インテル・ミラノで主軸として活躍したそのプレーは、サムライブルーに多くのものをもたらした。そしてカタールワールドカップでは、フル出場こそなかったものの日本代表が戦った4試合すべてに先発出場した。
しかし、その長友も現在36歳。2026年に向けて世代交代を進める森保一監督が、その“後任”として白羽の矢を立てたのが長友の後輩であるFC東京のバングーナガンデ佳史扶だった。現在21歳で、パリ五輪の世代に当たる。しかし、Jリーグで存在感を高める新進気鋭の左SBはこの3月に初めてA代表に招集されると、このコロンビア戦でデビューしてみせたのだ。
練習では常にニコニコしているバングーナガンデだが、ピッチに立てば南米の強豪国を相手に堂々たるプレーを見せた。左ウイングの三笘薫とも上々の関係性を見せ、守備では気迫のこもったプレーも見せた。この試合で初めて見た人も、きっと名前を覚えたはずだ。