3月19日、J2リーグが行われ、ベガルタ仙台が敵地に乗り込んでザスパクサツ群馬と対戦。2-1で勝利した。
この試合で先制ゴールが決まったのは前半34分のこと。決めたのは郷家友太だ。
中盤から松下佳貴が放った縦パスは山田寛人へと向けられ、このFWはペナルティエリア内の右の深い位置でボールを受けるとターンをして時間を作り、ゴール前に走り込んできた郷家にクロス。そしてこれを右足で合わせたのだ。
今季、ヴィッセル神戸から移籍してきた郷家にとってはこれが仙台での初ゴール。チーム5試合目で決めた得点は、本人にとっても待ち望むものであったはずだ。それが表れたのが、ゴールパフォーマンスである。ネットを揺らした勢いのままにメインスタンド側のCKフラッグへと走ると、右手でフラッグを掴み、左手を広げてみせたのだ。
実はこれは、仙台にかつて所属していたエースストライカーのゴールパフォーマンス。サッカー日本代表でも活躍した佐藤寿人氏のものなのだ。背番号11をつけて仙台のためにゴールを量産した佐藤氏のポーズを、現在、背番号11を付ける郷家が継承。宮城県出身で仙台の下部組織にも所属していた郷家にとってはかつて憧れだったであろうレジェンドを、自身に重ねたのだ。