同じ昇格組でも、アルビレックス新潟は対照的だ。新加入はわずか4人と、選手の出入りがJ1で一番少なかった。
その継続性が、吉と出ている。持ち前のパスサッカーはJ1でも通用し、高い技術を誇る伊藤涼太郎はすでに他チームのファンの目をも引きつけるようになっている。
だが、「現状維持」ではない。数少ない補強の中で、太田修介が第2節から連続ゴール中。築いてきた土台の上に乗せた新たな武器を、効果的に活かせているのだ。
今節対戦するのは、川崎フロンターレ。最後に対戦した2017年には、0-3、0-2とダブルの敗戦を喫している。
だが、その図式は6年後の現在に当てはまらない。2017年は、川崎フロンターレがJ1初優勝を果たしたシーズンだ。一方、新潟はJ2降格を喫しているため、そのシーズンが最後の顔合わせとなっている。つまり、両チームは正反対の位置、そして状況にあったといっていい。
残留争いが続いていた2017年の「直近」の顔合わせは、当然ながら新潟には分が悪かったが、実は通算対戦成績は新潟の21勝2分20敗。しかもホームでは14勝2分6敗と、大きく勝ち越している。
時代は流れるものだ。そして、現在の流れは新潟に分があるとみていい。新潟の勝利を予想するのは、決して穴狙いではない。
J2では、新たな東北ダービーが誕生する。ベガルタ仙台といわきFCの初顔合わせだ。
仙台は無敗で8位につけているが勝利は1試合のみで、3試合で2得点どまり。一方のいわきは19位ではあるものの、複数得点が2試合あり、相手を押し込む時間も長い。
勝点には表れていないものの、勢いはいわきが勝るとみる。いわきのJ2初勝利を予想したい。ただし、12年前に大災害に見舞われた地域の代表同士、熱いゲームで見る人に力を与えることだろう。
今回のtotoの購入締切は3月11日で、ネット決済による公式サイトでの販売は13時50分(コンビニ決済は11時)、くじ売り場では12時、コンビニは11時30分までとなっている。