3月14日、FC東京があるドリブル動画を投稿して話題になっている。その中でボールを持つのは、18歳の高卒ルーキーだ。
名前は、俵積田晃太。珍しい苗字だが、「たわらつみだこうた」と読む。下部組織からの昇格でトップチーム入りしたのだが、今季すでに3試合に出場している。デビューは2月26日に行われた第2節のアウェイでの柏レイソル戦で、終盤10分だけの出場だった。
それが第3節の京都サンガ戦では33分間に伸び、第4節では先発の座を勝ち取った。この短い時間で評価を伸ばしているのだ。
先述したドリブル動画はその先発した横浜FC戦でのもので、1点リードした前半18分の場面だ。左のタッチラインを背にボールを受けた俵積田だが、すぐに、古巣対決となった中村拓海が近づいていく。相手選手と対峙しながらも、縦に一気に加速できるような素振りで徐々に縦に進むと、突如としてドリブルを開始。
そして、わずかな距離で中村を完全に抜かすと同時にペナルティエリアの中に侵入したのだ。両チームの選手がゴール前で構える中、18歳が選択したのが右足でのシュート。相手GKが足に当てて得点とはならなかったが、その名前を知らしめるには十分なプレーだった。