■J1昇格候補・清水が3連続ドロー
清水エスパルスが、勝利をつかめない。
3月4、5日に行なわれたJ2リーグ第3節で、ゼ・リカルド監督が指揮する清水はV・ファーレン長崎とアウェイで対戦した。先発の11人は前節と同じだが、昨季チーム3位のプレータイムを記録したMF白崎凌兵と、元日本代表MF乾貴士が今シーズン初めてメンバー入りした。
前2試合はスコアレスドローで終えている清水だが、この試合は前半のうちに試合が動いた。39分、シーズン初失点を喫する。左サイドからのクロスをファーサイドで折り返されると、長身FWフアン・デルガドに守備陣の意識が集中した。フアンマの背後から侵入してきた相手MF鍬先祐弥をフリーにしてしまい、難なくネットを揺らされてしまう。
1点を追いかける清水は、後半開始から白崎と右SB岸本武流を投入する。62分にMF西澤健太を、81分には乾とMF神谷優太を送り込み、長崎のゴールをこじ開けようとする。
岸本のクロスなどからチャンスは作るものの、得点を奪うことはできない。長身CBを途中出場させて、4バックから5バックに変更してきた長崎の守備を崩せないまま、終了のホイッスルが迫っていく。
アディショナルタイムに突入した90+4分だった。相手のクリアを左SB山原怜音がゴール前へ蹴り返すと、FWディサロ・燦・シルヴァーノがゴールを背にした胸コントロールから、フィニッシュへ持ち込む。利き足ではない右足から放たれたボレーシュートはGKの反応を許さず、ゴールネットに突き刺さった。