■鬼木達監督「相手の時間に全員でどれだけ共有できるか」
この試合は、“初めて組”が多くいた試合だった。高卒ルーキー・名願斗哉がプロデビューを、同学年ながら高校の卒業式をまだ迎えていない松長根悠仁が初先発を果たすと、上福元直人が移籍後初出場。他にも、山田新やチャナティップらが今季初先発した。
フレッシュなメンバーで挑んだことについて、鬼木達監督は「スタメンで数多くの選手が出たことで、入りの難しさや90分間戦うことの難しさを全員で感じ取れたこと」を収穫として挙げた。
また、選手交代を重ねていくことでボールを前に持っていく回数が多くなったが、「自分たちのやるべきことをしっかりやれば、自分たちのゲームにはなる」とし、「相手の時間に全員でどれだけ共有できるか」と課題を口にした。そして、「収穫と課題は、今日のメンバーだけでなくてチームとして課題」と語気を強めた。
チームは中2日でアルビレックス新潟とのリーグ戦を迎える。嫌な流れを断ち切るためにも、勝利を掴むしかない。
(取材・文/中地拓也)