後藤健生の「蹴球放浪記」第151回「ルクセンブルク語というのがあったんだぁ」の巻(2)ホームで3点差で負ける小国の「寒い試合」での「ホットな発見」の画像
ルクセンブルク対モンテネグロの記者証。券面はフランス語 提供/後藤健生

 世界中で、さまざまな言語が使われている。ドイツ語やスペイン語を解する蹴球放浪家・後藤健生にとっても、時には初めて出会う言語もある。サッカーの試合前のアンセムが、そのきっかけになることもあるのだ。

■2013年の欧州遠征

 そういえば、ルクセンブルクに行った時には、試合前のアンセムを見て「ルクセンブルク語」という言語が存在するということを知りました。

 ルクセンブルクに行ったのは2013年の11月のことでした。

 アルベルト・ザッケローニ監督率いる日本代表がベルギーに遠征して、オランダ、ベルギーと親善試合を行ったのです。日本はオランダと2対2で引き分け、ベルギー戦は3対2で勝利しました。ベルギーでは22歳のエデン・アザールや20歳のロメル・ルカクが台頭し、世界でも注目を集める存在となっていましたが、ブリュッセルで行われた試合で日本が勝利したのです(ベルギーはいつも攻撃的な試合をするので、日本との試合は点の取り合いになることが多いようです)。

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